採集物:三島町•浅岐(あさまた)地区の壁土
採取地:三島町浅岐
採取地までの道のり:
集落の墓地から県道153号を30m程大谷方面へ進んだ右手から入って、獣道を50m程行くと少し拓けたところに出る。その辺り一帯が採取地。
現場リサーチ:
山に入ってから回り込むように採取地まで行くことから、集落では「マワリ山」と呼ばれていた。昔は住宅、蔵、土蔵の壁に使用した他、田んぼにも水持ちが良くなるように使用した。集落では「壁取り場」と呼ばれていた。この地区の壁土の特徴は、色が青白いこと。岩が何百年か経つと水分が交ざって軟らかく粘土状になる。集落では粘土とは云わずに「カベ」と呼ばれていた。
壁土は大変重く運ぶのが大変だったため、運び出すのは雪が積もってからの農閑期に斧折(オンノレ)と呼ばれる硬木で作られたソリで田や集落まで運んだ。(話:角田優さん)